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無償の商品サンプルの申告について/考え方とインボイスの書き方を解説

更新日:9月19日

無償の商品サンプルを輸出入する場合であっても「0円」と申告することができないことはご存知の方も多いのではないかと思います。


本記事は、なぜ「0円で申告できないのか」という輸出入申告の考え方に加えて、インボイスにどのように記載したら良いのかという実務の部分についても解説します。


目次

 

申告価格の考え方


さて、もしも「0円」と記載したインボイスをクーリエ業者さんやフォワーダーさんに提出しますと「いくらでも良いので価格を書いてください」と指摘を受けることと思います。


なぜ無償の商品なのに「0円」と書いてはいけないのか。

これは「申告価格」について、あと一歩理解を深めるとスッキリわかると思います。


輸出や輸入において税関へ申告する価格とは、その製品の「価値」を意味します。

製品を製造するためには、原材料、包装資材、輸送、梱包資材といったあらゆる物やサービスを要しており、それらが製品の価値を構成していると言えます。

原材料には原材料の適正な価格があり、輸送には輸送の適正な価格がありますよね。

たとえ商品の取引が無償であったとしても、その物には必ず「価値」があるということです。

輸出入の申告においては、その価値を申告しなければなりません。


「価値」を申告するという考え方に基づくと、すなわち「どんな物にも価値があり、0円の物は存在しない」のですから、インボイスには適正な価格を記載する必要があるということになります。


 

インボイスの書き方


インボイスには上記の申告価格の考え方に基づいて、適正な価格を記載する必要があることはわかりました。

しかし、取引上「無償」であることはインボイスを見てわかるようにしておく必要がありますよね。 社内の経理上の処理の都合を考えても、有償と無償の見分けがつかないのでは困ってしまうと思います。

そこで、無償サンプルのインボイスには以下のような文言を書くことが一般的になっています。


***No Commercial Value***

***Value for customs clearance purpose only***

***Sample***


上記文言は、商品明細の記載欄に記載すると良いと思います。

更には、合計金額の近くにも「N.C.V.(No Commercial Valueの略)」と記載すると社内上の処理も間違いがないかと思います。


例えば以下のような形で合計金額の付近に記載してはいかがでしょうか。


Amount USD 50.00

(N.C.V.)


下記は書類の見本ですので、ご参考になさってください。



 

インボイスのタイトルを変える


無償品(N.C.V)の表記だけでは混乱を招く可能性がありますので、インボイスのタイトルを変えておくも1つの手だと思います。

例えば、通常の取引は「INVOICE」とし、無償サンプルの発送の場合は「CUSTOMS INVOICE」あるいは「DELIVERY INVOICE」、「PROFORMA INVOICE」などとすることも一般的によくあります。


Customs invoiceは「通関用途」の意味あいになり、Delivery invoiceであれば「配送伝票」となり、書類そのものに請求が発生しないことがわかります。

また、Proforma invoiceは仮書類ですから、これも請求が発生しないことが一目瞭然です。


 

まとめ


無償であっても0円と記載することはできませんが、取引上0円であることがわかるように「No Commercial Value」を表記したり、書類のタイトルを「Proforma invoice」等に変更することにより、通常の取引と区別ができるようにすると良いでしょう。


お読みいただきありがとうございました。



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*本記事は旧ブログaoko's blogより移転し加筆修正したものです

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