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  • 執筆者の写真Aizomegawa-office

2箇所以上の場所から貨物を出荷、輸出する方法|パレタイズの注意点も

更新日:2022年9月19日

貨物の出荷元は1箇所のみはと限りませんよね。

ときには国内にある2箇所以上の工場や倉庫等から貨物を集めて、まとめて輸出する計画を立てることもあるかと思います。


フォワーダーさんはおおまかには教えてくれますが、細かいところの1から10まで尋ねることは案外難しかったりします。


この記事では、かゆい所に手が届くことを目指してどうやって手配を進めるのか、流れを解説します。




梱包の明細を入手する


まずは出荷元に梱包の明細を提出するように依頼します。

その際に、1から順に通し番号も振ってもらうようにしましょう。

後ほど、その通し番号をもとにケースマーク(荷印)を作成します。


梱包の明細というのは、パッキングリストに載せるために必要なカートンのサイズ、重量、個数、番号ですね。


 

ケース番号の割り振り


2箇所以上から出荷する場合の、簡単なケース番号の振り方をご紹介します。


1箇所をA工場、2箇所目をB工場という名称だとします。

A工場には「No. A1」という形で通し番号を振り、B工場も同様に「No. B1」から通し番号を振ります。

仮にA工場から10カートンの出荷ならA1~A10となります。


各工場にも割り当てる番号を伝え、ケースマークを貼ってもらいましょう。


このように番号を割り振ると管理がしやすいですからおすすめです。


 

パッキングリストの作成


最初にA工場の梱包明細に基づいて記載し、続いてB工場の梱包明細に基づいて記載していくとわかりやすいでしょう。

尚、どちらが先でも後でも構いませんので、先に明細が届いた方から作成していくのが良いと思います。


このようにして2箇所以上の出荷元の貨物を1枚のパッキングリストにまとめていきます。


 

搬入先の確認と連絡


2箇所から貨物が集まることを必ずフォワーダーさんに伝えましょう。

その際に貨物の搬入先を確認し、出荷元へ搬入先の指示を出します。


フォワーダーさんからは、送り状への「記載事項」を指示されると思いますので、出荷元の工場・倉庫等の担当者に漏れなく伝えてください。


 

パレタイズ梱包の場合


出荷元でパレタイズする場合ですが、輸出に適格なパレットでなければなりません。


国内の倉庫等であり得るのが、倉庫で使用している木製パレットをそのまま輸出貨物に使用してしまうケースです。

基本的にその木製パレットは輸出に使うことはできません。


木製パレットは害虫が繁殖する等の衛生上の問題があり、燻蒸処理されて輸出に適格とされるものしか使えませんので、この点はご留意ください。


プラスチック製のパレットであれば使用できますが、予め輸出に適応したパレットを手配するように出荷元に指示を出しておくと良いと思います。


尚、万が一、不適格の木製パレットで搬入した場合は、搬入先で荷解きして積み替える必要があり、スケジュールには遅れが生じる可能性が高い上に、別途費用もかかります。

事前に、よく確認をとると良いと思います。


 

パレタイズの記載


パレタイズする場合は、パッキングリストにはパレット込みの貨物の総重量を記載する必要があります。

荷姿がパレタイズであることも明記しましょう。


パレタイズの記載は、内容品欄ではなく、欄外でも構いません。

例えば以下のような記載で問題ないと思いますが、フォワーダーさんから特別に指示があれば、それに準じて記載をお願いします。

Palletized size : 100 x 100 x 120 Weight: 120kg


 

まとめ


出荷元が輸出手配に慣れてない場合は、丁寧に指示を出す必要がありますので、この点はご留意ください。

ケース番号について、2箇所以上を全て通しで番号で割り振るのは、なるべく避けた方が良いでしょう。

万が一修正があった場合に、パッキングリストとケースマークを全て出し直ししなければならない可能性があるためです。そうなりますと非常に手間と時間がかかりますから、本文でご説明したように出荷元ごとに通し番号を割り振るのが妥当かと思います。


以上、お読みいただきありがとうございました。


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