輸出貨物へ表示するケースマーク(荷印)をExcelで作る方法を紹介します。
本記事はラベルシールの活用方法まで解説します。
ケースマークを紙に印刷してテープで貼るよりも、ラベルシールを活用すれば印刷、貼付がぐんと楽になります。
目次
ケースマークの表示内容
最低限、下記の内容を表示する必要があります。
(本記事で紹介するフォーマットは下記内容を表示します)
・宛先企業名
・仕向け地
・カートン番号およびカートンの総数
・原産国
慣例としてダイヤモンドマーク内に企業名を入れるデザインが多いので、本記事のフォーマットもそのように作りました。
パッキングリストには 「in Dia 企業名」と表記したりしますね。
エクセルでケースマークを作るメリット
一度式を入力して作成することで、次回作成するときにカートン番号やカートン総数を1つずつ入力する必要がなくなります。
最初の1ページ目の総数を変更するだけで、後の番号は自動的に変更されますから、入力の手間が省けるのです。
ケースマークの作り方
今回ご紹介するのは、A4を4分割したサイズで作成します。
(状況によって2分割で作るのもアリです)
では、早速作り方を解説していきます。
1.エクセルの印刷設定を横向きにします。
2.余白を「狭い」に設定します。
3.セル幅は小さくすると調整しやすいです。
そして、下記画像のようにセルを結合し「1」や「ー」を入れると中央の位置がだいたい確認できます。
4.中央位置に基づいて罫線を入れますと、ちょうど4分割になりましたね。
5.必要な記載事項を記入にしていきましょう。適宜セルを結合して、文字をなるべく大きく表示すると良いと思います。
6.テキストボックスを挿入して、宛先の企業名をダイヤモンドの内側に入れます。
そうしましたら、右隣にコピペしたいので、列ごとまるっとコピーします。
7.右隣の枠に貼り付けました。ここで番号の部分に式を入れます。
カートン番号の部分には「=D10」と入れます。
※本事例のセル番号は「D10」ですが、作成するフォーマットによって適宜入力してください。以降に登場するセル番号も全て同様で、フォーマットに合わせて適宜入力する必要があります。
カートン総数の部分には「=$H$10」と入れます。
8.上段をまるっとコピーして、下段にペーストします。貼り付けたままでは、下段のカートン番号は「1」のままですね。これを「2」にしたいと思います。
9.カートン番号のセル部分に「=D10+1」と入れました。これでカートン番号は「2」と表示されます。これで1ページ「4分割」のケースマークは出来上がりました。
2ページ目を作るために、1ページ目をまるっとコピーしましょう。(1ページ目の行を全て選択してまるっとコピーします)
10.2ページに貼り付けましたら、2ページ目上段のカートン番号に式を入れます。「=D23+1」と入れました。これでカートン番号は「3」と表示されます。
以降は、式を入れる必要はなく、行ごとまるっとコピペしていけばOKです。
11.印刷のときは罫線をけしてしまって良いです。
多少ずれることがあると思いますので、罫線はない方が楽かなと思います。
以上で、フォーマットは出来上がりました。
ラベルシールへの印刷
続いてエーワンラベルをご紹介します。
4面にあらかじめカットされているラベルシールがあります。このシールに、先ほど作成したケースマークを印刷すればケースマークの完成です。
ご参考用のリンクを貼りますが、プリンタの適用など個別の利用環境に適したラベルシールを選んでいただく必要がありますので、この点はご留意ください。
ケースマークを貼る場所
ケースマークは2面に貼れば十分だと思いますので、上記のようなフォーマットを作成しました。
貼る場所は、企業や担当者によってやり方が異なるようなのですが、私は下記画像のように貼っていました。こうすると、大きい面を外側に向けることも、小さい面を外側に向けることもできるので良いと聞いたことがあります。
私自身の仕事上では特に問題になったことはないのですが、ケースバイケースなこともあると思いますので、気になることがありましたらフォワーダーさんに相談してみると良いかと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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